長篠で織田信長は、(戦いの前に)先陣と本陣との間に堀切(ほりきり=地を掘って切り通した堀)を構え、木を結んで柵を作っておいてから、わざと敗北したふりをして退却をした。
武田の猛兵たちは「敵は逃げるぞ」と言って追いかけたが、木の柵が邪魔になって先に進めない。
そこへ織田軍の数千の鉄砲がまるで雨が降るように撃ってきたので、無駄弾なく当たって、武田軍は討たれる者が数え切れないほど出てしまった。
たまらず武田軍が退却しようとすれば、織田軍は柵から出て執拗に追撃してくる。戦いを挑めば、織田軍は柵の中に入って鉄砲を撃ち、武田軍の勢いをくじく。
武田勝頼の侍大将は勇気有り余っていたが、織田を撃ち破る方法もなく、皆、織田軍の鉄砲の的となって討ち死にした。