〜戦国武将エピソード集〜

丸毛父子の軍配

 丸毛兵庫助長住(=丸毛長照)と、その息子である三郎兵衛長隆(=丸毛兼利)は、斎藤龍興に奉公して美濃(現在の岐阜県南部)の多芸郡大塚城にいた。

 そこへ安藤伊賀守(=安藤守就)と氏家常陸介(=氏家卜全)が斎藤龍興に叛いて押し寄せてきた。

 丸毛父子は三百ほどの兵で大塚より一里余り出て陣を敷いた。そして城近くに住む百姓を老若男女関係なしに駆り出し、手に手に竹竿を持たせて大軍のようにみせかけ、ついに氏家を撃ち破ったので、安藤らもまた斎藤龍興に降参した。

 斎藤龍興は丸毛父子の禄を増やし、感状を与えた。

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常山紀談、065